京都造形芸術大学 和太鼓教育センターについて
設立趣旨
設立趣旨
本教育センターは、京都造形芸術大学、京都芸術短期大学(2001年4月より京都造形芸術大学と併合)、
京都国際文化専門学校(現京都芸術デザイン専門学校)において、1994年より「心・技・体」をテーマとして
授業やクラブ活動等を通じて行ってきた和太鼓を、教育の場に取り入れ、更なる活動の拡大と充実をはかる為、
2001年4月に開設致しました。
和太鼓は「打てば鳴る」ごく簡単な楽器ではありますが、大地のエネルギーを何百年もの間、
吸収して育った樹木と牛革を使用して作られた、音階もなく同じ音を再び出すことが大変困難な楽器です。
しかし、技術だけでは伝えきれない、人間の魂を揺るがす程の「何か」があります。
それは演奏者(打ち手)の心で大きく左右され、人間の感情(喜怒哀楽)がリアルに表現されるものです。
科学技術の発展とともに情報社会となり、人と人とのコミュニケーションが容易になりました。
しかし、その反面自分の想いや感情を上手く言葉として伝えることができなかったり、
身体を通して表現する術も知らず、自分の殻に閉じこもり、爆発した時には、
キレてしまう状態となる人が最近よく見受けられます。人としての心のふれあいが、
知らぬ間に置き去りになっているようにも感じます。
和太鼓に触れ、自分自身で奏でる音を通し、自分との対話、
そして他人との対話を通して呼吸(イキ)、心を合わせていく。人の音を聞き、理解しなければ、
自分の音も生きてこないのが太鼓の合奏です。秘められているパワーを最大限に出しながら、
自分を表現していく中で、更なる人間としての向上を計ると共に、この瓜生山学園が、
日本古来の文化・芸術にある凛とした礼儀作法を培った若者を育成できる場となるよう、
努めていきたいと考えています。
現在では、学生、一般社会人、主婦、幼児、自閉症等の脳機能障害を持つ者方など200名近い方々を指導している中、
身体及び精神鍛錬の場としてのみではなく、芸術文化の身体表現に関する創造と交流を目指すと共に、
「和太鼓が人体に及ぼす影響」を医学的に研究、分析し、人が社会的生活を健全に過ごせる事への教育的貢献を意義としています。
また、総合芸術の要素を強く持った和太鼓の真髄を広げていくことが、京都文芸復興につながると考えています。